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不妊去勢手術の動物病院紹介は……

ご相談に関するQ&A

当会には毎日メール、手紙、FAX等が寄せられますが、当事者意識を持たない他力本願な相談も多く、対応しかねる場合が多々あります。当会は不妊手術の普及啓発をメインにした数人規模の小さな会です。動物福祉活動は目先の動物たちを救うことも必要ですが、いかに蛇口の元栓を閉めるかにかかっています。会にできること、できないことをはっきりさせることによって現状を知っていただき、できるだけ相談者が自力で解決できるようQ&Aを設けました。病院紹介に関する質問以外でメールを送られる方は、ご参考までにまずこちらをお読みくださるようお願いいたします。 


会の活動内容

  • 野良猫や保護犬猫を対象に、低料金で不妊手術をしてくださる動物病院を紹介
  • 里親探しの方法や犬猫に関するトラブルを解決するためのノウハウの提供
  • 適正飼育や不妊手術の必要性を飼い主に理解してもらうための啓発活動
  • 行政、マスコミへの働きかけ
  • 動物虐待などに対する抗議活動
  • 様々な動物問題に関する情報提供


よく寄せられる質問、相談Q&A


<引き取りに関する相談>

Q.飼い犬猫(半野良猫)が産んだ子供を引き取って(里親を探して)欲しい。

A.不妊手術もせず無責任に飼っていれば(餌だけあげている野良猫も同様)、子犬子猫が産まれるのは当然のことです。あらかじめ予側できたことを飼い主の怠慢から放置した結果、産まれた子犬子猫を会で何とかしてくれというのは身勝手な相談と言わざるを得ません。 

愛護団体イコール「引き取ってくれるところ」と思い込んでいる方がまだまだ多いようですが、たとえシェルターを持つ団体であっても、収容頭数には限界があり、多くが引き取りを制限しています。不妊手術が徹底された上で、動物福祉に対する国民のコンセンサス、法律や行政の後押し、一般市民や企業からの寄付による潤沢な活動資金が確保されたごく一部の欧米諸国においては、数多くの収容施設の維持も可能になりますが、残念ながら日本はそのレベルにはありません。 

(保護団体と称して、不適切な環境で犬猫を過密収容しているところも多く、見本となるシェルターが非常に少ないのが現状です) 

当会においても、保護はあくまでも会のメンバー一人一人が個人的にできる範囲で行っているため、これ以上あらたな引き取りはできないことをどうかご理解ください。 

相談者の中には「そちらで引き取ってくれなければ、行政に引き取ってもらうか捨てるしかない」などと脅迫まがいのことを言ってくる方もいらっしゃいますが、生ませた責任は一体誰にあるのかを良く考えましょう。(法改正後、ほぼ引き取りを拒否している自治体も数多くあります)

既に産まれてしまった命については、飼い主が責任を持って里親探しをし、今後二度とこのようなことにならないよう親犬親猫の不妊手術を早急に行ってくださるようお願いいたします。(動物病院の紹介里親探しの方法は当ホームページに詳しく記載しています。 但し、里親探しについては、すぐに貰い手が見つかるだろうと安易に考えている方も少なくないので、無責任な人に渡して後々後悔することのないよう、慎重に行ってください) 

一度は産ませたい、産ませたほうが健康にいいなどの迷信を理由に、自家繁殖するのも止めましょう。こういった方の後始末をするために動物保護団体があるのではありません。  

Q.事情があって飼えなくなったので引き取って欲しい。

A.上記回答と同様、会では基本的に引き取りは行っておりません。 

経済的理由や飼い主の病気、死亡など、深刻なケースも増えていますが、近所からの苦情、家族の出産や離婚、数日後にペット禁止住宅に引っ越すことになったなど、とても止むを得ない事情とは思えない相談も多々あります。

引き取り先についても、ほとんどの方が、ネットに載せた、親戚や知人に聞いた程度の努力しかしていません。 

まず、里親探しは右から左に簡単にいくものではないことを知ってください。 

そこにいる犬(猫)の生死は飼い主であるあなたにかかっています。

飼い主だけが唯一の命綱である彼らを、地獄に落とすかどうかはあなた次第なのです。 その小さく無力な家族のために、あなたはペット可の住宅を必死で探しましたか? 

近所から苦情がきたなら、その原因を考え改善する努力をしましたか? 

ご家族の出産などはあらかじめ予想できたことではないのですか?(妊娠中や出産後もよほどの理由がなければ問題ないはずです) 

どうかご自分の良心に問いかけてみてください。 

そして、彼らのためにできることはすべて行ってくださるようお願いします。 

かけがえのない命を守ってあげられるのは、飼い主であるあなたしかいないのです。 

ただし、噛み癖がある、人に慣れない、深刻な疾病や障害があり高額な医療費がかかるなど、可能な限り努力してもど引き取り先が見つからない、もしくは、施設が見つかっても一生涯ケージ飼いなど、動物福祉の指標である5freedomが確保されない場合、当会では動物福祉に則り、動物病院での安楽死も一つの選択として支持しています。
5freedom飼い主責任と安楽死について遺棄された犬の最期

Q.野良犬、野良猫を見つけたので、助けてあげて欲しい。

A.当会には収容施設がないため、保護することはできませんが、迷子の可能性もあるので、まず地元の保健所、警察、所轄の愛護センターなどに問い合わせてください。 

もし該当する情報がその時点でなかったとしても、飼い主が探している場合もありますので、可能であれば、ご自宅での一時保護、または、費用はかかりますが、引き取り先等が見つかるまで、動物病院やペットホテルなどに預ける方法もあります。

それができない場合は地元の愛護センター、保健所にご相談ください。 (昨今は行政も譲渡事業に積極的に取り組んでいます) 

「そちらで引き取ってくれないとわかっていたら拾わなかった」「せっかく助けようと連絡したのに」とおっしゃる方も少なくありませんが、「助ける」という行為は保護した当事者が全責任を持って行き先を見届けることです。 

ご自分では時間もお金も労力も一切使わず、愛護団体ならば助けるのは当然といった考えの方は、申し訳ありませんが当会への相談をご遠慮くださるようお願いします。 

(当会では無責任な情報や相談者の一方的な押し付けを避けるため、名前、住所、連絡先のないご相談には応じておりません)

<虐待に関する相談>

Q.近所で飼われている犬(猫)が虐待されているので何とかして欲しい。

A.飼い主にそれとなく注意しても改善の兆しがない、聞く耳を持たないなどの場合は、愛護センターなどに相談し、飼い主に指導するよう求めましょう。(暴力行為は警察に通報してください) 

「虐待されている動物はかわいそうだけど、保健所に連絡して飼い主に恨まれるのはイヤ」と恐れる気持ちもわかりますが、何もせずに虐待を止めさせる方法はありません。 

飼い主の人柄が関係するので、慎重な対応は必要ですが、黙っていても事態は何も変わらないので、どうか勇気を出して行動してくださるようお願いします。 (どちらの行政機関も相談すれば決して名前がわからないよう配慮してくれます。もし、どちらに相談しても全く動いてくれない場合は、相談した行政部署、証拠写真(殴るなどの行為は近所の方の証言)など、具体的な状況を当会までお知らせください。) 

ただし、会に連絡しただけで、後は一切関わりたくないなどという場合は、基本的に私たちはサポートできません。

飼い主との話し合いや飼い主が所有権を放棄した場合の保護や里親探しは、本当に助けたいというお気持ちを持つ相談者ご自身の協力が不可欠です。

 なお、これらの段階的な措置を講じても一向に状況が改善されない場合は、「告発」という手段があります。 告発は実際に虐待を行っている人(被告発人)がわかっていて、虐待の事実についての証拠や証言などがそろえば誰にでもできます。  

「告発状」を書いて、書留もしくは内容証明の郵便物として直接、所轄の検察庁か警察署に提出します。( 告発状例 ) 

 お金もかからず、複雑な手続きも必要ありません。

Q.近所で次々と犬(猫)が変死している。どうしたらいいか。

A.まず死体や現場の状況を写真や動画などで撮り、警察に通報してください。 

事件性がある場合は、動物愛護法44条の「動物殺傷罪」で事件を捜査するよう、警察官に要請しましょう。 

また周辺にこういった事件が発生したことを知らせるチラシや看板などを設置してもらえるようお願いしてください。 近所の方の目撃情報を得られる可能性があります。( 情報提供を呼びかけるチラシ例

Q.近所に劣悪なペットショップ(テーマパーク・動物園)がある。何とかならないか。

A.悪質なブリーダーやペットショップによって、身動きもできないようなケージに入れられ、糞尿にまみれながら死んでいく動物たちは日本全国無数にいます。 

現行の法律では第1種動物取扱業は登録制となっており、動物の飼育管理基準等を遵守しない業者には改善勧告や罰金、営業停止措置が取られます。 

まずは、具体的な状況をまとめ、動物愛護センターや担当部局に立ち入り調査を求めてください。 実際はなかなか法の実効性が伴わず、解決が難しい問題ですが、一人でも多くの方が通報することが大切です。

Q.近所に不衛生な環境でたくさんの犬猫を飼っている人がいる。何とかならないか。

A.多頭飼育の崩壊が全国各地で大きな問題になっています。 

不妊手術もせず増やし続けた結果、きちんとした面倒が見られなくなり、動物を餓死させたり、病気を蔓延させ、近隣にも多大な被害を与えているにも関わらず、本人には全く解決能力がないのが特徴です。 

かつて当会で関わった相談の多くも多頭飼育に関するものでした。( 過剰多頭飼育者とは) 

多頭飼育崩壊は大きく分けて3つのタイプがあります。

@経営破たんのブリーダー
A精神的、経済的、人間関係などに問題を抱えるアニマルホーダー
Bキャパシティーを超えた動物保護団体(もしくは個人ボランティア) 

多頭飼育崩壊問題はとても個人で解決できることではなく、事態を改善するには、全頭不妊手術を行うことなどが急務ですが、まずは所轄の保健所や愛護センターだけでなく、福祉課などとも連携して解決にあたることが重要です。

(注) 保護活動を看板にしている愛護団体(個人)の施設には、多頭飼育崩壊現場と見分けがつかないところがたくさんあります。何かおかしいと思ったら「保護」や「ボランティア」という言葉に惑わされず、必ず「シェルター内部」を確認してください。 

<手術に関する質問>

Q.妊娠中でも手術はできますか?

A.妊娠中でも問題はありません。

但し、出産間際や発情中の手術については、犬猫の体の負担も増しますので、できるだけ早い時期(発情前が理想)での手術を心がけてください。 

妊娠中の手術に抵抗感を感じる方は少なくないですが、重要なのは、産まれた子犬子猫に責任が取れるかどうかということです望まれない命は増やすべきではありません。 

(不妊手術に関してはこちらをお読みください。 「不妊手術は必要ですか?」)

<餌やりに関する相談>

Q.餌をあげている野良猫のことで近所から苦情を言われ困っている。

A.この数十年でますます増えてきた相談です。苦情だけでは留まらず、虐待を伴う場合も多く、深刻な問題となっています。

数が減れば苦情も減ります。 餌をやる人間の責任として、トイレの設置や周辺の清掃はもちろんのこと、必ずオスもメスも不妊手術を行ってください。地域猫とは) 

また、近所から苦情を言われたから、引っ越しするから、不妊手術をするのが面倒だからなどという理由で、継続していた餌やりを簡単に途中でやめる人がいます。これまで面倒を見ていた猫が、ある日突然餌を貰えなくなったらどうなるか、どうか想像してみてください。 たとえ飼い猫でなくても、餌を継続して与えれば法的には飼養者とみなされます。 

自然に減るから、手術はかわいそうだからと勝手な理由をつけて野良猫に手術もせずに餌だけ与えている方や、都合が悪くなれば、所詮野良猫だからと途中で責任を放棄するような方は、はじめから安易に餌をあげないで下さい。

<その他の相談>

Q.犬(猫)が行方不明になった。探し方は?

A.鑑札やマイクロチップ、迷子札など装着していますか?(令和4年6月以降にペットショップやブリーダーから購入した犬猫にはマイクロチップが入っています。また、犬は鑑札の装着が法律で義務付けられています)

まず、すぐに所轄の保健所、警察、愛護センターなど、すべてに問い合わせてください。

(都道府県の動物保護センターや保健所などに収容された犬猫が検索できる「環境省・収容動物データ検索サイト」などもチェックしてください。なお、行政機関によっては、収容期間が決まっていて、それを過ぎると多くが殺処分となります)

周辺や動物病院などにポスター、チラシを貼るのも効果的です。( チラシ例

猫ならば行方不明になったところから半径50メートル内に隠れていることが多いので、あきらめずに名前を呼びながら時間をかけて探してみてください。 

犬は遠距離への移動が考えられますので、隣接する地域の保健所、警察など、広範囲での捜索が必要です。 車による事故などの可能性もありますので、動物病院や道路清掃課などにも頻繁に電話を入れてみましょう。 

動物たちのほうも、飼い主を求めて、必死で帰るべき家を探しています。

 「そのうち帰ってくるよ」などと探すのが遅れると、生存率は一日単位で確実に下がっていきますので、いなくなったらすぐに行動してください




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