生後6週〜16週の間(犬は5.5カ月まで)に行う不妊手術のことを言います。 かつて、アメリカの愛護団体でも、不妊手術を条件に譲渡したはずの子犬子猫が、「逃げてしまった」「忘れていた」などの理由で「うっかり妊娠」しまうケースが後を絶たず、日本と同様、多くの命が無駄に処分されてきました。
その後、この問題を解決するために、繁殖の許可制や手術の義務化など、様々な制度が作られましたが、以前として一部の人間には役に立たず、最終的に大きな成果を上げたのが早期不妊手術だったのです。
アメリカでは、80年代後半から早期不妊手術が急速に広がり、現在はスタンダードな手術方法として、全米のほとんどのシェルターや動物愛護病院で実施されています。
日本の動物病院では、まだまだなじみがなく、それに応じたテクニックを要する獣医師が少ないのが現状ですが、今後、動物福祉の点からも、どんどん広がっていくことが期待されます。