キャッチアンドリリース・フィッシングは、「スポーツ」の名をかたる残虐行為です。調査によれば、釣り上げられた後で水に戻された魚は、しばしばショックで死んでしまうほどの深刻な心理的ストレスを受けます。魚はよく釣り針を飲み込んでしまうので、釣り人は針を取り戻そうと指やペンチを魚の喉に突っ込み、釣り針だけではなく、魚の喉や消化管を引っ張り出したり切り裂いたりします。また魚は手で触られると、体表を被っている粘液が荒らされます。釣り上げられた魚は水に戻されても、こうした傷のために捕食動物の餌食になりやすいのです。
魚も痛みを感じます。なぜなら全ての動物と同じく魚にも神経があるからです。針にかかった魚は、恐怖と痛みに加え息ができずにもがき苦しみます。魚は水中の環境から空中に引っぱり出されるとすぐに窒息し始め、エラが駄目になることもよくあります。漁業においては、釣り上げられた魚の浮き袋が気圧の急激な変化で破裂することさえあるのです。
釣りは魚以外の動物たちも傷つけます。毎年、釣り人たちは累々たる釣具の犠牲者を残していきます。釣り針を飲み込んだり釣り糸に絡まれて、その傷で苦しみながら徐々に弱って死んでいく数百万の鳥や亀やその他の動物たちです。野生動物のリハビリを行う人々は、捨てられた釣具は水生動物にとって最大の脅威の一つであると言っています。
釣りは無害な娯楽というにはほど遠いものです。釣り人たちに、釣竿を捨てハイキングやキャンプ、カヌーといった別の活動をするように勧めて下さい。
PETA 目次 |
PETAについて |
アニマルライツについての妥協なき姿勢 |
1 カゴに入れられた鳥たち |
2 キャッチアンドリリースフィッシング |
3 犬のつなぎ飼い |
4 犬や子犬を檻に入れてしつける |
5 猫の爪を取る手術 |
6 電気ショックを用いた犬の訓練 |
7 安楽死 |
8 野良猫 |
9 命を奪い取る慈善活動 |
10 ノーキルシェルター |
11 外飼いの猫 |
12 いわゆるペット |
13 ピットブルの繁殖禁止 |
14 肉食動物の移住計画 |
15 「信頼できるブリーダー」など存在しない |
16 PETAの戦略 |
17 なぜアニマルライツなのか? |
18 動物園 |
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