安楽死は、動物を遺棄する人々、飼っている動物に不妊手術をしない人々、飼主のない動物やシェルターの動物を引き取らずにペットショップとブリーダーを儲けさせる人々がもたらす悲しい現実です。アメリカでは、毎日数万匹の子犬と子猫が生まれていますが、彼らを全て受け入れるのに十分な家庭は、決して存在しません。動物シェルターとそこで働く人々は、望まれない動物を処分するという胸がつぶれるほどつらい仕事を押し付けられ、行き詰まった状況におちいっています。
「余った」動物は、なぜ殺される代わりにシェルターで飼えないのか?と不思議がる人々がいます。もし仮に、公的私的なシェルターに毎年アメリカで生まれる何百万匹という飼主のない動物を引き取るだけの能力があるとしても(もちろんありませんが)、それが殺処分をしないノーキルのシェルターならば、家のない伴侶動物問題の解決策とはなりません。
犬や猫などの伴侶動物たちには、餌や水、檻や囲い以上に必要なものがあります。愛情のこもった世話、長く継続する仲間関係、それぞれの個性の尊重、走ったり遊んだりする機会。これらもまた、彼らはたっぷり必要としているのです。このことを受け入れるのは、私たちにとって難しいことかもしれません。そして同様に認めにくいことですが、安楽死(獣医や訓練を受けた動物シェルターの専門家がペントバルビタール・ナトリウムの無痛静脈注射によって行う場合)は、望まれない動物が受け入れられる場所のないこの世を去る時の、もっとも尊厳ある情け深いやり方なのです。
PETA 目次 |
PETAについて |
アニマルライツについての妥協なき姿勢 |
1 カゴに入れられた鳥たち |
2 キャッチアンドリリースフィッシング |
3 犬のつなぎ飼い |
4 犬や子犬を檻に入れてしつける |
5 猫の爪を取る手術 |
6 電気ショックを用いた犬の訓練 |
7 安楽死 |
8 野良猫 |
9 命を奪い取る慈善活動 |
10 ノーキルシェルター |
11 外飼いの猫 |
12 いわゆるペット |
13 ピットブルの繁殖禁止 |
14 肉食動物の移住計画 |
15 「信頼できるブリーダー」など存在しない |
16 PETAの戦略 |
17 なぜアニマルライツなのか? |
18 動物園 |
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